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診療にあたっての基本姿勢
「治療の流れ」と「安心・安全のための指針」
についてご紹介します。
- ① お話を聞かせて下さい
- よい治療をおこなうためには、高いレベルの技術を持っておくことがとても大切です。
しかし、患者さまが、お口のことについてどのようなことに困っておられるのか、どのような不安や訴えをお持ちなのか、どうなりたいという希望やイメージをいだいておられるのかなど、現在のお気持ちをしっかり伺って理解することも、技術と同じくらいに大切なことだと思います。
そこで私たちは、お口について気になることや治療のご希望などを、詳しく伺っております。細かい説明や、意志決定の手助けを希望されるかたには、カウンセリングの時間もお取りしています。 - ② 必要な検査をおこないます
- お話しを伺った上で、お口の中の状況の診察と並行して、様々な検査をおこないます。
検査は、訴えのあった部分がどうなっているかを調べ、それらの症状の原因を特定し、どのような治療をおこなえば良いかを決めるために必要なものです。
また、それだけではなく、他にも初期のむし歯や歯周病など、自覚症状がなくて気づいておられないような問題点を見つけ出し、早期治療や発症の予防に役立てることにもつながります。 - ③ お口の状態を説明します
- 診察と検査の結果をふまえて、現在のお口の中の状況がどうなっているか説明いたします。
訴えのあった部分については、どのように解決できるかを判りやすく説明します。また、自覚症状がなくても将来のリスクになりうる部分が発見された時には、現時点でどのようなことができるのか説明させていただきます。 - ④ 治療の選択肢について説明します
- 同じ症状でも、複数の治療方法がある場合があります。
その場合は、機能面、健康面、審美面、価格面などについて、違いや特徴などを説明します。いくつかある選択肢について、メリット・デメリットを説明し、可能な限り、患者さまのご希望に沿う形で治療方法を決定し、実施します。 - ⑤ 治療終了がゴールではありません
- 私たちは、患者さまのお口の健康について、長い目で見たり考えたりしています。ですから、いま感じておられる苦痛さえ取り除けば、それで治療は終わりだとは考えていません。
例えば、歯石の除去や定期的な歯の健康診断は、歯周病や虫歯の予防、早期発見のためにはとても重要です。生涯を通してご自分の歯で美味しく食事をしていただくために、歯科の視点から様々な提案をさせていただきます。また、歯みがきのためのアドバイスなど、患者さまがご家庭でご自分でできるケアについても、積極的にお伝えしています。
- ①治療内容の説明
- 皆様のお口の健康を守るための治療を安心して受けていただくために、私たちは診療時の患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。患者さまのご希望をきちんと伺い、こちら側の説明も丁寧にするよう心がけています。
- ②歯科用レントゲンと放射線について
- 歯科治療では、歯の内部の状態を知るためにレントゲン撮影が欠かせません。レントゲン撮影では、微量の放射線を浴びることになります。当院で使っておりますレントゲン機器の場合、一回の撮影では、日常生活で一年間に自然から受ける放射線量の100分の1程度の数値となります。例えば航空機を利用した時に上空で被曝する自然の放射線量に比べても、極めて少ない数値です。
- ③感染予防対策について
- ウィルス性肝炎など、院内での感染予防には、細心の注意を払っております。血液や体液の飛沫が付きやすい診療用のゴム手袋や患者さま用のコップ・エプロンについては使い捨てのものを使用し、使い捨てのできない器具や医療機器は専用の機械や薬剤を使って滅菌しています。
- ④個人情報の保護について
- 個人情報の保護には、積極的に取り組んでいます。お名前、ご住所などの基本情報から、レントゲン写真、歯型、治療内容などのお口の中の情報まで、すべて慎重かつ適正に取り扱っています。治療上必要な場合(*)を除き、個人情報が外にもれることは一切ございません。
*「治療上必要な場合」とは、例えば、他の医療機関にご紹介したり、歯型をとって歯科技工士にかぶせものの作成を依頼したりする時などです。 - ⑤医療専門職の意識と責任について
- 当院のスタッフは、受付も含めて、全員が国家資格を持った医療者です。医師と歯科衛生士が、ひとつのチームとして患者さまの診療に当たっております。歯科衛生士は全員が正規雇用で、アルバイトやパートタイムのものはおりません。医療者としての使命感と責任を持ち、日々の診療に従事しております。
